たこ焼きマーケティング:「売れるたこ焼き」を考えるマーケティング思考入門

今回は「マーケティング思考」について、「たこ焼き」をもとにマーケティング初心者の方へ向けて書いてみます。

それでは、さっそく始めます。

【「ふつうのたこ焼き」では面白くない】

まず、商品としてのたこ焼きは他の店と同じような「ふつうのたこ焼き」では面白くありません。

他の店では買えない「オンリーワン」であることが理想です。商品は特徴を思いっきり尖らせることがポイントなのです。

たとえば、たこ焼き1個のサイズを握りこぶし大にした巨大たこ焼きを作れれば、インスタ映えを狙って買う人も出るので無料の広告になりますね。

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トラベルjpより

 

これではつまようじでは食べられないので、ナイフとフォークで食べるという「演出」を加えてみてもいいでしょう。1人前ではなく2人前としてもいいですね。

【ターゲットを絞ってその他は無視】

これだけでも面白いですが、まだまだできます。

このサイズになればマヨネーズなどでお絵かきもできるでしょう。「おいしくなぁ〜れ!」という呪文とともに紙皿に盛り付けてお絵かきすれば、それだけでオンリーワンの完成です。

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RETRIPより

 

ここで、たこ焼きにはソースやマヨネーズが定番ですが、カロリーを気にして食べるのを控える人もいるでしょう。そういう人は一旦ターゲットから外します。

全ての人を喜ばせることはできないので、ターゲットを絞ってその他は無視することが大切です。

一方でカロリーを気にしない人にはどんどん攻め込みます。たとえばマヨネーズを増し増しにして思いっきりかけまくった、思いっきり健康に悪そうなたこ焼きを作ってみてもいいでしょう。

マヨネーズの前に油を上から塗れば(あるいは揚げれば)、さらにコクが加わって旨さが増すかもしれません。まさに「銀だこ」がやっていますね。

ちなみに、人間の脳は「高糖分」「高塩分」「高脂肪分」に強く反応します。それらがたくさん入ったものを食べると脳が快感を感じ、その味が忘れられなくなってもっと欲しくなるのです。

油を上手く使っているから「銀だこ」は人気になったのかもしれません。

「高塩分」「高脂肪分」が好きな人間の性質を、遠慮せず意図的に突くのです(健康には悪いですが)。ソースたっぷり、そこに油を塗って(あるいは揚げて)、マヨネーズ大盛りで脳の快楽中枢を刺激できます。

【「ここでしか買えないもの」で人を呼び込む】

また、それとはちょっと別の方法で、マヨネーズに唐辛子などを大量に混ぜて、「真っ赤な激辛マヨたこ焼き」なんていうものもできるでしょう。

GIGAZINEより

激辛好きは意外と多いので、リピーターが出るのはもちろん、怖いもの欲しさの人も遠距離から呼び込めるかもしれません。「ここでしか買えないもの、ここでしか体験できないもの」があるとき、人は遠くからでも来るものです。

たこ焼きという「商品を売る」というよりも、激辛を楽しむという「体験を売る」というイメージです。

ここでは辛さの追加は遠慮せず、食べるのが大変なほど思いっきり辛いたこ焼きを出して、それを食べた人たちが感想をSNSで拡散すれば、話題になってさらに多くの人を呼び込めます。

「話題になる」というより「話題を作る」ということですね。中途半端なものでは話題にはならないので、やりすぎなくらい尖ってみることが大切です。

【他店とは違うターゲットを狙ってみる】

またはこれらとは別の売り方として、家で「たこ焼きパーティー」をしたい人向けにプロが使う素材を販売しても面白いかもしれません。他では手に入らない「秘伝のソース」があれば高く売れる可能性がありますね。

「たこ焼きパーティー」で、みんなの前でカッコよくたこ焼きを作りたい人向けに、プロの技を教えるたこ焼きスクールを定期的に開催することもできるでしょう。

家で飲むためにたこ焼きを買う人のために、ナッツやチーズやビーフジャーキーなど、他の「つまみ」のセット販売もできるかもしれません。もちろん、ジュースやお茶などを一緒に販売するのも良いでしょう。

「ポテトも一緒にいかがですか?」という感覚です。これだけでも顧客単価が上がりますね。

または、たこ焼きにチョコをかけて「スイーツ」として販売することもできるでしょう。クレープだって「スイーツ」ではなく「食事」として売ることもあるので、たこ焼きにだってできるのです。

ターゲットを変えてみることで、今までになかった需要を掘り起こし需要を開拓できる可能性があります。

いろいろな商品の可能性がありますが、「ふつうのたこ焼き」が好きな人もいるでしょうから、そのようなたこ焼きも出してもいいでしょう。そのような人たちを逃す必要はありません。

一方で、思いっきり尖らせた、他にはないオンリーワンを作ることで、より多くの人を呼び込める可能性があるのです。

【リピートUP・顧客単価UP】

あとは、一度来てくれた人をリピーターにしたり、顧客単価を上げたりするためのいろんな工夫を追加するといいですね。

たとえば、たこ焼きを手渡す時に袋にチラシやポイントカードを同封して、そこからLINE公式アカウントに登録してもらえば、登録特典として「期間限定」で新商品情報や雨の日割引などの情報を流してセールスできます。

リピートしてもらうにはポイントカードも王道ですが、10個20個ももポイントがたまらなければ特典がないようではゴールが遠すぎて行動が続きません。このような下手なポイントカードではダメなのです。

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ここでは長くなるのであまり詳しくは書きませんが、私が以前ビジネススクールで学んだ「ゲーミフィケーション」の仕組みを使えば、お客さんがゲームをするかのように楽しみながらリピート率アップや顧客単価アップできる仕組みが作れるでしょう。

下のカレー屋さんのポイントカードは上手ですね。3回目でチキンティッカ、5回目でお好きなナンに変更、8回目でお好きなカレーサービス、10回目で1500円分サービスです。

ちょっと行動しただけで報酬がもらえるから、行動が続きやすくなるのです。

またゲーミフィケーションまではいかなくとも、たとえばインスタに画像をアップしてくれた人にはポイントプレゼントなどすれば、お客さんにとっても店側にとってもメリットになりますね。

店の宣伝は自分だけでやる必要はありません。お客さんに喜んで宣伝に協力してもらうのです。

【ポイント】

◆特徴を尖らせ「オンリーワン」を作る

「話題」を作って無料で宣伝する:見た目や味の面白さ、インスタ映え

「ターゲット」を絞ってその他は無視

◆ターゲットが欲しがる特徴を強化する:高塩分、高脂肪など

◆ターゲットを変えてみる:家族連れ、若い女性など

◆セット販売で顧客単価を上げる:おつまみ、ジュースやお茶など

リピート率を上げる:ポイントカード、LINE公式アカウントでのセールスなど

ちょっとした発想や知識一つがあるかどうかで、店の売り上げは変わります。たこ焼きの売り方一つ考えるだけでも、マーケティングはとても役に立ちますね。

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