今回はマーケティング思考について「売れるヘアブラシ」を元に書いていきます。
それでは、さっそく始めます。
目次
誰に、どんな価値を提供するか?
まず、「誰に、どんな価値を提供するか?」を考えます。
どんなヘアブラシがある?
そのために世の中にどんなヘアブラシがあるのかを調べる必要がありますね。ドラッグストアへ行ってみたり、Amazonや楽天で探せますね。
ヘアブラシといってもいろんな種類があって、それぞれ誰の、どんな場面の、どんな用途に適しているかが違います。
たとえば、シャンプーをする前に使うブラシ、シャンプーを馴染ませるブラシ、濡れた髪を乾かすときに使うブラシ、乾いた髪にツヤを出すために使うブラシなどがあります。
ユーザーのコメントは?
そして、どんなものが売れているのか、レビューのコメントにはどんなことが書いてあるのかを調べます。
レビューを調べると、それを買った人の気に入っている点や不満な点が分かりますね。
これらをある程度調べて初めて、「誰に、どんな価値を提供するか?」を考えることができるんです。
他社が満たせていないポイントは?
ユーザーの悩みや願望があるけれど、他の商品では満たせていないポイントはないか?
ここを見つけるのが最大のポイントです。
テクニックで売ることも可能だが
ただ、仮に見つからなくとも商品を売りやすくする方法は存在します。
たとえば、銀座の美容師の監修を付けたり、髪のツヤを20%アップ(実験済み)と訴求したり、独自の形状でボリュームアップを実現できると訴求することもできるでしょう。
しかし、このやり方で売れたとしても、やはり自社独自の価値を提供して売れることに比べたら売り上げは大きくなりにくいでしょう。
テクニックで売っても他社に真似されやすく、継続的に売り続けるには大きな労力が必要になるんです。
喜ばれる「尖り」とは
もちろん全てに使える万能ブラシは存在しないので、どれかの用途に特化させて他の機能は最低限に抑える、あるいは捨てることで尖らせる必要がありますね。
ヘアブラシはそこら中にたくさん売っているコモディティ商品なので、何らかの尖った特徴がなければ売ることは難しいでしょう。
もちろん、その特徴は自分が勝手に良いと思うものではなく、ユーザーが喜ぶものでなければいけませんね。
他社になく、自社独自のユーザーが求める特徴を見つけ出せれば、あとはそのコンセプトのテストに進みます。
それで反応が良ければ売れる可能性は高いので、サンプルの製造へと進むことができますね。
「売れる確率」を高めるのがマーケティング
競合を知って、ユーザーを知って、それらを踏まえて自社がどう訴求するのかを考える。これがマーケティングの考え方です。
マーケティングは100発100中で商品を売る方法ではありません。しかし、このようなマーケティングの「考え方」を知っていると売れる商品やサービスを打ち出せる「確率」が上がるのです。
逆に、マーケティングの考え方を知らずに思いつきで商品を作っていると、売れる商品を作れる「確率」は思いっきり下がるでしょう。
マーケティング思考は売れる「確率」を高めることができるんですね。
ポイント
①「誰に、どんな価値を提供するか?」を決める
②そのために、競合のことを知る
③そのために、ユーザーのことを知る
④ユーザーが求めていて、競合が提供できていない価値が狙い目