売れる「ケーキ」のマーケティング②/ケーキ『だけ』で勝負しない

前回は売れるケーキ屋を作るために「強みを振り切る」ことについてお伝えしました。

今回は「集客」や「強みの拡大」についてのお話です。

「No.1」「インスタ映え」で集客する

他店がやらないことをして集客するために、チョコレートケーキの種類の多さで地域No.1を目指しても良いでしょう。

ガトーショコラ、ザッハトルテ、ティラミス、ブラウニーの他、シュークリームやプリンなどもチョコレートを使えますね。

何らかの分野でNo.1を作れば、それだけで宣伝になるので集客は簡単になります。

売れ筋のケーキがあればプレートで「人気No.1」などと書いておけば、そのケーキはさらに売れやすくなりますね。

さらに、「インスタ映え」するような見た目が華やかなケーキを作り、「ユニークな名前」を付けても良いでしょう。

お客さんが写真を撮ってSNSでシェアしたくなるものは、勝手に口コミで広がり「集客」につながります。

口コミは「待つ」のではなく「作る」もの

口コミは「待つ」のではなく意図的に「作る」ことができるのです。

お店のインスタアカウントに、店名や商品名のハッシュタグをつけて投稿してくれた人に、次回割引券などのプレゼントをあげても面白いですね。

お店の宣伝はお店だけで行う必要はありません。お客さんを巻き込んで、お客さんに宣伝してもらった方が早いし効果も出るのです。

中途半端なものでは話題にはならないので、やりすぎなくらい尖ってみることが大切です。

ちなみに、口コミを広げるにはある「法則」があります。

その「法則」を解き明かしたペンシルベニア大学ウォートンスクールのジョーナ・バーガー教授は、ニューヨークタイムズやハーバードビジネスレビュー誌にも取り上げられ、いくつもの賞を受賞しています。

「法則」に則って口コミを意図的に作れば集客はさらに簡単になりますね。

強み・得意の「周辺」を売る

また、得意なチョコレートの技術を生かして、ケーキに限らずチョコレートアイスチョコレートドリンクを作ることもできますね。

ケーキ屋だからといって商品をケーキに限定する必要はありません。

得意なことを活かせて、かつお客さんが喜んでくれるのなら、「ケーキ屋」という狭い枠組みなんか取っ払ったっていいんです。

ビジネスは「顧客から組み立てる」のが基本です。

自分が「何をやりたいか」「何ができるか」ではなく、「お客さんは何をしたら喜ぶか」で考えるのです。

ケーキをメインとしながらも、チョコレートを使った関連商品も売る「チョコレートを通してお客さんに幸せを届けるお店」としても良いですね。

お客さんが喜ぶのなら、ケーキ屋という枠にハマる必要はないのです。

既存の枠組みで考えるのではなく、お客さんから考える。これがケーキ屋さんに限らず売れるビジネスを考える基本です。

【ポイント】

◆他店と同じような商品で競争しない

◆強みを思いっきり振り切って「選ばれる理由」や「話題」を作る

◆個数限定・会員制などの「希少性」や「特別感」で集客する

◆「No.1」を作って集客する

◆「インスタ映え」でお客さんに集客してもらう

◆強み・得意の「周辺」を売ることで売上アップ

 

ちょっとした発想や知識一つがあるかどうかで、店の売り上げは変わります。ケーキの売り方一つ考えるだけでも、マーケティングはとても役に立ちますね。

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