webデザイナーという職種が人気です。
コロナの影響でリモートでできる仕事の一つとして、人気がさらに高まりました。
webデザイナーは一般的には会社に所属したり個人で仕事をもらったりして、webサイトのデザインを行います。
私自身、化粧品や健康食品のD2Cのネット通販ビジネスをしているので、仕事の発注側としてwebデザイナーさんにはよくお世話になっています。
そんなwebデザイナーですが、一般的なスキルでも生活をするのには大きく困らないかもしれません。
しかし、さらに工夫すればクライアントにより大きな価値を提供することができるでしょう。その結果として収入も当然上がりますね。
ではどんな工夫ができるのか?
今回は「売れるwebデザイナー」について考えてみます。
ECにおけるwebデザイナー
たとえば私が関わるECで見た場合、webデザイナーの主な仕事は商品LP(ランディングページ)制作やバナー制作があります。
webではないものの、追加で商品パッケージデザインや同梱チラシ制作もありますね。
特にLPに関して言えば一度作って終わりではありません。
広告を流してLPにアクセスを集め、商品がどれだけ売れるか、CVR(購入率)が勝負です。
CVRを決める要素はLPだけではないですが、LPに絞って見ると、FV(ファーストビュー)と呼ばれるトップ画像、オファーと呼ばれる価格表示の2箇所が特に重要です。
これらFVとオファーを何パターンもABテストを繰り返しながら、LPのCVRを上げるのが企画社員の仕事です。
企画が顧客の声や競合分析をし、LPのヒートマップ分析をしたりしてアイディアを出し、デザイナーに画像の作成や修正を依頼します。
ただ、CVRが上がるかどうかは「企画のアイディア×デザイナーの力」によって決まります。
いくらアイディアが良くてもデザインがダサければ売れません。逆に、いくらデザインが優れていてもアイディアが的を外していれば売れません。
webデザイナーの「価値」の高め方
この時点で既にわかりますが、デザイナーがクライアント(企画者)へ提供する価値を高めようとした場合、下の2つの方法があるのです。
【webデザイナーの「価値」の高め方】
① デザイン力を高める
② 企画・マーケティング力を高める
デザイナーだからといってデザイナーの枠にハマる必要はありません。不要な枠なんて取っ払ってマーケティングに口出しすれば良いのです。
企画者のアイディアをそのまま受けるのではなく、「こうした方がもっと良くなる」など、逆に提案をくれるくらいがありがたいのです。
そのためには、例えば美容液を売る場合、「誰に、どんな価値を提供する商品なのか」を理解することで、どんな訴求が刺さるのかが見えやすくなります。
また商品の売れる特徴(興味を惹くポイント、権威性、ベネフィット、手軽さなど)をターゲットに合わせてFVに組み込むと良いですね。
コピーライティング+webマーケティング
言い換えれば、コピーライティングの勉強が役立ちます。
見た目のデザインだけでなく、誰に、どんな言葉を、どのように伝えると人は動く(買う)のか、これをわかっていると良いのです。
そのためのスキルがコピーライティングです。
「影響力の武器」や「ザ・コピーライティング」などの本が役立ちますね。
これらはコピーライティングを学ぶ鉄板ですが、厚いので他の手軽に読める本から入って見ても良いですね。
これで強いコピーを作りテストできるようになれば、デザインスキルと組み合わさり他のデザイナーよりはるかに大きな価値をクライアントに提供することができるでしょう。
さらにGoogle Analyticsやヒートマップツールなどを使ったサイト分析ができ、ABテストの改善アイディアも打ち出せるとさらに強くなりますね。
web広告運用を含めたwebマーケティングの知識が役立ちますね。
このように、他のスキルと「融合」することで提供できる価値が高まります。
「売れるLPを作れるデザイナー」
ここまでできれば、もう言われたことをやるだけのデザイナーの枠をはみ出します。価値さえ提供できれば枠なんてどうでも良いのです。
コンセプトは「売れるLPを作れるデザイナー」です。
コピーライティングやwebマーケティングの知識を駆使して、「売れるLP」を作れるようになると強いですね。
「LPのCVRを250%UPしました」「3ヶ月間で月間売上を1000万円から3000万円に上げました」などの実績が作れれば尚良いです。
D2Cのネット通販業界では「売り方のわかるデザイナー」は引く手あまたです。どの会社も「売れるLP」が欲しいのです。
そのようなことができるデザイナーは希少な分、高いお金を払ってでも仲間に入れたい企業は多いのです。
デザイナーだからといってデザイナーの枠にハマる必要はありません。
不要な枠など取っ払って力をつけ、その力を高く評価してくれる相手と一緒に仕事すると良いですね。それで双方ハッピーです。
もし全て身につけるのが難しければ、ある程度できる程度にして、あとはできる人と一緒にやれば良いのです。
ランサーズ、ビザスクなどで外注することもできますし、あるいは別のルートでも相手を探せるかもしれません。
2〜3人でチームを組んで「売れるLP」を作れれば、依頼したい企業は多いのです。
webデザイナーはまだまだ活躍できる仕事です。ぜひ参考にしてみてくださいね。