太刀川英輔さんの「進化思考」は、生物進化の「変異」と「適応」を創造のヒントにする考え方です。
この進化思考を活かすことで、これまでにない商品やサービスのアイディアを生み出しやすくなるのです。
今回はこの進化思考から「変異5:転移」の発想で生み出せる商品の具体例を見ていきます。
「転移」とは、場所を変えることで起こる変化です。
この「転移」の発想でこれまでにない商品アイディアを出すことが可能なのです。下で具体例を見ていきますね。
前回の記事はこちら↓
お笑いスキルを教育に転移した「中田敦彦のYouTube大学」
中田敦彦さんのYouTube大学は、中田さんがお笑いで身につけた面白く話すトークスキルをYouTubeでの教育番組づくりに転移した例ですね。
その圧倒的なトークスキルと、歴史、ビジネス、文学など幅広いテーマの面白さが組み合わさって、2021年12月1日現在でチャンネル登録者数は419万人にもなっています。
転職でも、前職で身につけたスキルを転移できると成果を上げやすくなりますが、中田さんも強みがうまくハマって成功した例ですね。
生物進化を創造に転移した「進化思考」
この記事のテーマでもある「進化思考」は生物進化の仕組みを創造の方法に転移した例ですね。
生物は38億年前に地球上に誕生して、単細胞生物から多細胞生物へ、さらに魚類、爬虫類、哺乳類などさまざまに進化を重ねてきました。
生物はただ形が変わっただけでなく、より複雑な形へと変化しています。
生物の細胞一つとっても、分子レベルで正確に機能する非常に高度に組み立てられた仕組みは、とても人間の力で作ることは不可能です。
自然の力によるその圧倒的な創造性は人間の力をはるかに上回り”神業”とでもいうべきものです。
他の人や歴史の偉人から創造性を学ぶより、生物の進化から創造性を学んだ方がより大きな力を発揮してくれるでしょう。
この世界の課題を解決して世界をもっとおもしろくするたくさんのアイディアが、進化思考で生み出せるかもしれませんね。