EVERING(エブリング)という商品があります。
これは電子決済できる指輪で、2021年5月の先行予約販売で3,000個を即日完売したのです。
スマホさえ取り出さずに簡単にタッチ決済できるので、その手軽さやスマートさが売れた理由として考えられます。
一見すると思いつきそうで思いつかないイノベーティブな商品ですが、思考を逆算してみると「進化思考」を使えば他の人でも同じような商品を開発できたかもしれません。
今回はこのEVERING(エブリング)について見ていきます。
EVERING(エブリング)とは?
EVERINGはスマートリングとも呼べるような製品で、その主な特徴は下の通りです。
✔︎ タッチ決済できる指輪
✔︎ 専用アプリーでオートチャージ
✔︎ 防水なので手洗いやシャワーも平気
✔︎ 充電不要
デザインは非常にシンプルで誰でも気軽につけられますね。
そして、今後は2022年にはスマートロックとのセット販売を予定しているようです。
リングでタッチするだけで部屋の鍵を開けられるので、荷物を持っている時などに便利ですね。
以前紹介した「Qrio Lock(キュリオロック」がまさにそうですね↓
進化思考/擬態
そして、このEVERINGは決済デバイスではあるものの指輪に形を似せています。
進化思考で言えば「指輪の擬態」ということですね。
スマホ以外の決済端末を開発しようと思ったときに、誰もが気軽に身につけることができ、サイズが小さく持ち運びが便利で、かつポケットやバッグから取り出す必要のないもの。
そのように考えると指輪はとても理にかなった形です。
腕時計の形にすることもできたでしょうが、それではスマートウォッチとかぶります。
それに、決済機能以外もついてくるのでシンプルではないですね。
機能が多く電力を消費するからこそ充電が必要なことも、スマートウォッチの不便さの一つです。
いずれ決済機能は指に埋め込まれたチップに代替されるかもしれませんが、それまでの過渡期としてリングによる決済は今後さらに広がる可能性があるでしょう。
文明はどんどんラクに、手間のかからない方向へと進化します。
まだまだ進化途中とはいえ現代にマッチした素晴らしい商品ですね。