「水」で肌も髪も脳も変わる/アンチエイジング実践講座

薬を使わずライフスタイルで不調を治し、アンチエイジングまで実現する「ライフスタイル医学」についてのお話です。

今回は体の約70%を占める「水」の話です。

「水」の話なんてわざわざ聞かなくとも、喉が渇いたらお茶かジュースか何か飲めばいいんでしょ?というのは残念ながら間違いです。

それでも脱水症状にはなりませんが、「水」についてきちんとした知識がないことが不調や病気の原因にもなるんです。

実際、「水」の知識がないために、糖尿病にかかったり、疲れやすくなったり、集中力が下がって仕事や勉強にムダな時間がかかったり、認知症が悪化して介護が大変になったりすることもあるんです。

「水」について知ることは体調管理の基本の一つといえるんです。

【「水分」ではなく「水」をとる】

人はのどが渇いた実感がなくとも、意外と水分が不足しているものです。気づかず水分が不足すると血液はドロドロになり、血流が悪くなって体が冷えます。

水を飲むと体が冷えそうなイメージがあ理ますが、むしろ水を飲まないと体が冷えるのです。ただし、飲むときは「常温」に近い水を飲むと良いでしょう。

また、水分が不足すると消化吸収能力が落ち、疲れやすくもなるのです。胃腸の調子が悪くて消化吸収力が低い人や普段から疲れやすい自覚のある人は、もしかしたら「水不足」かもしれません。

そして水不足は記憶力や集中力を落とし、仕事や勉強の能率を下げることも証明されているのです。

イギリスのウェスト・ミンスター大学の研究によると、知的作業に集中する前に約500mlの水を飲んだ人は、飲まなかった人と比べて、14%反応時間が速くなることがわかりました。

また認知症の方の場合、水分不足が物忘れなどの症状を悪化させることがわかっています。水分がたくさん蒸発する夏や、水分不足を感じにくい冬に症状がひどくなる方が多いのはそのためです。

徘徊がひどくなったり介護する人に暴言を吐いたりしたら、介護する側は大変ですね。

体調を維持するにも脳の機能を高めるにも、適度な水分補給が大切なんです。

【「水」と「水分」は別物です】

喉が渇いた感覚があまりなくとも、1日中少しずつ飲むといいでしょう。ちなみに、口の中がなんとなく粘つく時は、体で水分が不足している状態です。

「水はあまり飲みませんが、お茶やコーヒー、スポーツ飲料をよく飲んでいます」という人がいます。

でも、体にとっては水分は「水」で摂ることが基本です。お茶もコーヒーも、ジュースもスポーツドリンクも、水の代わりにはなりません。

水以外に含まれるカフェインや糖分や添加物は、細胞から水分を奪い、血液をドロドロにしてしまうのです。

「水分」は「水」から摂らないと本当の効果がないどころか、むしろ体を疲れさせたり脳機能を落としたりして「逆効果」になるのです。

【「水」の飲み方】

水を飲むときは一回に一口、二口くらいで十分です。一度に大量に飲むよりも、少しずつ細かく分けて飲むといいですね。

大切なことなので繰り返しますが、喉が渇いた感覚があまりなくとも、水は1日中少しずつ飲むといいでしょう。ちなみに、口の中がなんとなく粘つく時は体で水分が不足している状態です。

そして、水はできれば「水道水」よりも「ペットボトル」か「浄水器」の水がお勧めです。

水道水には、殺菌・消毒のために「塩素」が含まれています。この「塩素」が腸内の善玉菌まで殺菌し、腸内環境を乱してしまう可能性があるのです。

ちなみに、「抗生物質」も腸内の善玉菌・悪玉菌ともに大量殺菌して腸内環境を破壊するので注意が必要です。

「腸」という臓器は第二の脳とも呼ばれ、身体全体の機能に影響を与える司令塔のような存在です。

たとえば腸内細菌の状態のいい人ほど、免疫力が高く、風邪やガンやアルツハイマーなどの病気にかかりにくく、頭痛や肩こりやアレルギーも起こしにくく、肌も若々しく、気力があり、集中力や記憶力も高く、身体全体が好調を維持できます。

塩素はその腸内細菌にダメージを与えてしまうので、水道水はあまり飲みすぎないほうがいいですね。

【「水」を変えると「髪質」や「肌質」まで変わる】

また、塩素は髪の毛や皮膚にも悪影響を与えます。塩素入りの水に長時間触れたりシャワーの水蒸気を吸ったりすると、皮膚や髪の毛が衰えやすくなるのです。薄毛にもなりやすくなりますね。

気になる方は「シャワー浄水器」を使って、塩素を除去することをおすすめします。【日本アトピー協会も推薦】していますね。

塩素を除いた水を使うだけで「髪質」や「肌質」の変化を実感できるでしょう(美容の裏技)(※浄水シャワーはご自宅のシャワーに合う型かどうかお確かめの上ご利用ください)

知識は使ってこそ生活を良くしてくれます。「水」に関する知識はとても大切なので、ぜひ自分自身や周りの人にも教えて知識を使ってみてくださいね。

ありがとうございました。

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