マーケティング【戦略づくり5原則】/2500年間続く孫子の兵法最大の教え

前回はマーケティング戦略の事例について見てきました。商品は変えていないのに売り方を変えただけでだけで大きくヒットしましたね。

 

前回の記事はこちら↓

 

今回は、どのように考えてヒットを生み出すことができたのか。その考え方の土台となる【戦略の5原則】を見ていきますね。

この5原則を知ることで、売れる商品づくりのアイディアをグッと出しやすくなるので。商品がすでにある場合でも、商品を変えなくとも売上を大幅アップさせられる可能性もあるでしょう。

逆に、この5原則を知らずにいたりバラバラに考えたりしていると、売れる商品づくりは難しくなってしまいます。

それでは、さっそく始めます。

【戦略づくり5原則】

ビジネスを成功させる「戦略」とは具体的に何を、どう考えたら良いのでしょう?

ポイントは5つです。

 

【戦略づくり5原則】

① 顧客は誰?

誰に向けた商品なのか?(市場はどこ?)

 

② どんな価値を提供する?

顧客は、どんな悩みや願望があるのか?どんな「不」を解決するのか?(需要は何?)

 

③ 競合(お客さんから見た他の選択肢)は誰?

競合は、どんな商品を出しているのか?(供給は何がある?)

 

④ 自社の強み(顧客に「選ばれる理由」)は何?

自社は、どうすれば悩みや願望(需要)があり競合(供給)がいない、または勝てるところを狙えるのか?

 

⑤ コンセプト

①~④をまとめた売り文句は?

言い換えると、

✔︎「誰に何を」提供するのかを決めて、(①②)

✔︎ それを競合がいない、または競合に勝てるところで実行する(③④)

のが「戦略=売り方を考えること」です。

 

前回の記事で紹介したニキビや汗の◯◯専用などのように、強い相手とは戦わず、敵がいないところへ行く、または自社が勝てそうな相手を見つけてやっつける、ということです。

「孫子の兵法」最大の教え

こう聞くとイヤな奴に聞こえますが、これこそが戦争などの勝ち方バイブルとして2500年も読み継がれてきた「孫子の兵法」の要点です。 

ビジネスの勝ち方・売り方もこれと一緒です。

兵法とは、いかに戦って相手を倒すかという話ではありません。いかに戦わずに、負けずに、領土(シェア)を拡大するかという話です。

最強の戦略とは戦わないことです。

「戦うな!」

というのが、2500年通用し続ける孫子の兵法最大の教えなのです。

「競争せずに済む方法を考えろ!」「競争する必要がない状況を作り出せ!」ということです。

敵(競合他社)を知り己(自社の強み)を知ることで他社ができないことをやる。他社がやらないことをやる。他社と同じことを、別のやり方でやるのです。

マイケルポーターの競争戦略でいうと「ライバルと同じような活動違ったやり方で行うこと」です。

 

このようにして独自の価値や方法を創り出せば百戦して危うからず、というのが孫子の兵法なのです。

危うからずとは、「勝つ」のではなく「負けない」ということですね。

 

この孫子の兵法に、ビジネスの要点である「誰に、どんな価値を提供するか?」というマーケティングの考え方を組み込んだのが【戦略5原則】です。

 

【戦略づくり5原則】

① 顧客は誰?

誰に向けた商品なのか?(市場はどこ?)

 

② どんな価値を提供する?

顧客は、どんな悩みや願望があるのか?どんな「不」を解決するのか?(需要は何?)

 

③ 競合(お客さんから見た他の選択肢)は誰?

競合は、どんな商品を出しているのか?(供給は何がある?)

 

④ 自社の強み(顧客に「選ばれる理由」)は何?

自社は、どうすれば悩みや願望(需要)があり競合(供給)がいない、または勝てるところを狙えるのか?

 

⑤ コンセプト

①~④をまとめた売り文句は?

 

これら5つを見直すだけでも、現在のビジネスを劇的に改善したり場合によっては売上を5倍、10倍に伸ばすことができるでしょう。

戦略はビジネスの成果に直結します。ぜひご自身のビジネスに当てはめて考えてみてくださいね。

 

【まとめ】

■「戦略=売り方を考えること」

■戦略のポイント

①顧客は誰?(どの市場に入るか)

②どんな価値を提供する?(どんな需要に応えるか)

③競合(他の選択肢)は誰?(何が供給されているか)

④自社の強み(選ばれる理由)は何?(需給のミスマッチを突く)

⑤コンセプト(①~④のまとめ)は?

 

✔︎「誰に何を」提供するのかをはっきりさせて、(①②)

✔︎それを競合がいない、または競合に勝てるところで実行する(③④)

のが「戦略=売り方を考えること」です。

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