売れる「バナナ」を考える/マーケティング思考入門

バナナといえば、どこにでも売っている黄色いフルーツです。

バナナ好きな人は何もしなくとも買うでしょうが、バナナをさらに売るにはどうしたら良いのでしょうか?

普段は買わない人を取り込むには

まず、商品としてのバナナの差別化を考えることも一つですが、それだけでは大きく売れることはないでしょう。たとえば、産地の説明や通常より甘みが強いなどの説明を加えることですね。

そのような方法を使っても、もともとバナナを買おうと思っている人、つまりニーズが顕在化している「顕在層」にしか売れません。

Google検索で「バナナ おすすめ」などと検索する人たちですね。

バナナの売上をさらに伸ばすには、今すぐバナナを買おうとは思っていない人、つまり潜在的なニーズを持った「潜在層」にアプローチすることが必要です。

潜在層の方が人数は圧倒的に多いので当たれば大きな売上アップにつながります。

バナナを「買う理由」を作る「手段化」とは

本来はバナナではなく何か他のものが欲しいのだけれど、それを手に入れるためにバナナが役立つ、と思ってもらえば良いのです。

つまり、バナナを「目的」ではなく「手段」にする、ということです。それによって、普段はバナナを買わない人でもバナナを「買う理由」を作るのです。

たとえば、ダイエットをする人のあいだで朝食にバナナを食べる「朝バナナダイエット」が流行ったことがありますね。

その人たちはバナナが欲しくて買うのではなく、バナナという「手段」を使ってダイエットという「目的」を実現したいのです。痩せてきれいになる「手段」としてバナナを利用したいのです。

ダイエットしたい人に、お腹が空いたらバナナがおすすめですよ、と伝えることはバナナの潜在需要を引き出す効果がありますね。

■バナナケーキ

バナナを使ってバナナケーキを作ると、砂糖なしで甘くて健康的なケーキを作れます。バナナを美味しくて子どもや女性に喜ばれるケーキを作る手段とすることができますね。

■カレーライス

バナナをカレーに入れる隠し味とすることで、一晩寝かせたようなたっぷりのコクがあるカレーを作れます。バナナを美味しいカレーを作る手段とすることができますね。

■不眠の解消

バナナには精神安定と不眠の緩和に効くビタミンB6とセロトニンが含まれます。だから、バナナを不眠解消したい人がぐっすり眠る手段とすることもできますね。

■便秘の解消

バナナには食物繊維が豊富で便秘解消に効果的です。甘くて野菜が苦手な人でも食べられるので、おやつで便秘解消する手段とすることができますね。

■バナナジュース

バナナジュースは専門店ができるほど人気ですね。

バナナジュースはいろんなアレンジができて、砂糖なしでも甘くて美味しいおやつになりますね。

ダイエットとしても、不眠や便秘解消としても、あるいはこどもや職場のおやつとしても、または街歩きのお供としても使えます。

ちょっと工夫をすることで多くの用途で使えるので、バナナの売上を増やす手段としてぴったりですね。

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