進化思考で売れる商品を考える/おにぎりと調理器具

太刀川英輔さんの「進化思考」は、生物進化の「変異」と「適応」を創造のヒントにする考え方です。

 

この進化思考を活かすことで、これまでにない商品やサービスを生み出しやすくなるのです。

下で具体例を見ていきますね。

ごちむすび/ファミリーマート

ファミリーマートの「ごちむすび」は、ご飯、海苔、具材すべてを他のおにぎりようり贅沢にしています。

中でも具材はサイズを大きくしてたっぷりと詰め込むことで見た目の贅沢感も出ていますね。

出典:ファミリーマート

 

これは進化思考でいう「変量」の発想です。

通常より量を増減したり、厚く薄くしたり、速く遅くしたりなど、何らかの量を変えるのです。

シンプルな発想方法ですがこれで今までにはない商品やサービスを作ることは可能です。

ファミマのごちむすびシリーズは累計1億食を突破したようですね。

おにぎりとはこういうものだ、というこれまでのスタンダードを崩して新しい価値を生み出すことができたのです。

abien Magic Grill(アビエン マジックグリル)

アビエンのマジックグリルは、フチのない薄型ホットプレートです

フチがないので一見するとテーブルですが、ホットプレートとして機能します。

フチがないので片付けも簡単で、どの方向からでも料理が取りやすいのも人気です。

 

「テーブルを台所に変える」というコンセプトが上手ですが、これはテーブルの形を真似たホットプレートです。

進化思考で言えばテーブルの「擬態」ですね。

2021年1月の発売から半年で7万台も売れてたようです。

 

ホットプレートの形はこうだ、というこれまでの常識の延長線で考えてもこのような商品はできないでしょう。

しかし進化思考を使ってこれまでの枠からあえてはみ出すと、他の人でもこのような商品を発想できた可能性があるのです。

ファミマのごちむすびも同じです。

新しいアイディアを生み出して、かつそれが世の中に受け入れられれば、新商品としてヒットすることができますね。

進化思考はそのきっかけを作り出す強力な武器になるはずです。

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