ダイエットを考えるとき、「カロリーゼロ、カロリーオフ、糖質ゼロ、微糖、甘さ控えめ、ダイエット◯◯」などの商品がが目に入ることがありますね。
ドリンク、ダイエット食品、ビール系飲料などにも多くあります。
これらのカロリーがない食品や飲料には砂糖や果糖の代わりに人工甘味料が使われています。
人工甘味料は「サッカリン、スクラロース、アスパルテーム、アスセルファムK」などのカタカナ名が原材料表示に書いてあり、一目で「自然の食品ではない」ことがわかりますね。
これらの人工甘味料が入った食品は砂糖や果糖の害がないですが、別の方法で体にダメージを与えるのです。
「砂糖」や「果糖」については以前の記事で紹介しました↓
今回はそんな人工甘味料について見ていきますね。
ダイエットにカロリーは関係ない
まず人工甘味料の話の前に、カロリーゼロや糖質オフなどの食品を摂っても痩せませんし、健康に良いこともありません。
そもそも、カロリーと太りやすさの間に相関関係はないですね↓
食べても飲んでも「太りにくい」という誤った知識で健康的なイメージに乗せられて、積極的にカロリーゼロ食品を手に取る必要はないですね。
ダイエットに役立たないだけならまだ良いですが、人工甘味料は体の内側にダメージを与える可能性があるのです。
腸内細菌のコミュニケーションを邪魔する
人工甘味料には、腸内細菌に大損害をもたらす可能性があり、砂糖以上に血糖値を上昇させ糖尿病を招きやすくする効果も確認されています。
イスラエル・ネゲブベングリオン大学の研究によると、人工甘味料が腸内細菌同士のコミュニケーションを邪魔することがわかりました。
腸内にはおよそ1000種類、100兆個もの細菌が棲んでいます。
これらの細菌がお互いに連絡を取り合って、消化吸収のタイミングを調整したり、ホルモン分泌を調整したりしているのです。
人工甘味料のせいでコミュニケーションが邪魔されるということは、ネット回線が途切れて電話もLINEも一時不通になるようなイメージです。
そうなれば、当然ホルモン分泌などに乱れが生じてしまいます。
ホルモン分泌が乱れると
消化吸収がうまくいかずに便秘や下痢になったり、あるいはメラトニンホルモンが分泌されにくくなり夜寝つきにくくなることもあるでしょう。
あるいは、成長ホルモンが分泌されにくくなり肌が再生されず、傷が治りにくくなったり肌荒れが慢性化したりも考えられます。
肌が再生しづらいと、シミ、シワ、たるみが増えるので老け見えが加速しますね。
また女性ホルモンのエストロゲンが分泌されにくくなり月経が乱れたり、男性ホルモンのテストステロンが分泌されにくくなり体力が落ちることもあるでしょう。
血流を調整しにくくなると頭痛が起こりやすくなり、肩コリや腰痛、ストレスやうつ、冷えやガンにも繋がります。
食欲を抑制するホルモンが働かず、食べ過ぎで肥満のリスクも高まるでしょう。
実際、人工甘味料は便秘、頭痛、肩こり、腰痛、ストレス、うつなどを引き起こしやすくし、肥満、ガンのリスクを高める可能性が指摘されているのです。
体を守る盾は「知識」
腸内細菌同士のコミュニケーションを邪魔することの害は、計り知れないほど健康にダメージを与えます。
しかも、自分の体の不調がダイエット食品や飲料などから来ていることに気づかない人がほとんどでしょう。
知識がないために自分や自分の家族を危険にさらしているかもしれません。知識がないというのはそれほど恐ろしいことなのです。
糖質ゼロで「糖分が少ないから健康だ」ということはないのです。食品表示をチェックして、人工甘味料はなるべく控えるといいですね。
甘いものが欲しければ、「フラクトオリゴ糖」がお勧めです。料理や飲み物に入れて手軽に使え、腸内細菌のエネルギーになり善玉菌を増やしてくれます。
余計な副作用もなく健康的な体づくりのためには素晴らしい糖分の一つですね。