自分を守るから自分が消える/人生の主導権

動物園の動物野生の動物寿命が長いのはどちらでしょう?

食料でも衛生面でも動物園の方がはるかに恵まれた環境です。食べ物に困らず敵に襲われる心配もありません。

しかし、寿命が長いのは圧倒的に野生です。そしてその理由には「自由」が関係しているのです。

自分が自分でなくなっている

野生のアフリカ象の平均寿命は56歳ですが、動物園では17歳です。人間で考えても40歳も平均寿命が違うなんて、生活環境にただごとではない違いがある証拠です。

動物園では過剰な毛づくろいや意味のない往復運動など、神経症状を見せる動物が多いようです。

なぜそのようなことが起こるのか?

最近の研究では、動物園では野生でのような「選択」ができないから、ということが明らかにされました。

動物園では、近くに天敵がいても逃げることができません。渡り鳥は渡ることができないし、熊は食料を蓄えることができません。

本能的な行動を抑え込まれて死ぬほどのストレスが続くのです。本来の自分でいることができないのです。

実はこれは動物園の動物に限った話ではありません。社会に生きる人間も同じです。

自分を捨てて他人に合わせる

人間でも会社の社長や上司など、生き方に「選択の自由」が大きい人ほど寿命が長い傾向があるのです。ただ、これは実際に選択できるかどうかより「選択できるという意識」があるかどうかが重要です。

人間の場合は刑務所で檻に入れられている場合は別として、自分の生き方を選択することができるでしょう。

しかし、とらわれていないはずなのにとらわれていると思い込み、人生を変える行動を控える人が多いのです。

自分には才能がないからできない、会社が副業禁止だからできない、自分は理系だから英語は苦手、文系だからパソコンは苦手、、、

自分で自分に都合の良いレッテルを貼って、自分を檻に閉じ込めて、自分を守って変わることから逃げています。

周りから見たらただの自作自演

自分を守っているように見えて、実は自分ではない他の誰かの考えや価値観に従って自分を捨てているだけです。

そこに本来のあなたはいないのです。

人生の主導権

本当は「できない」のではなく「やらない」だけですね。

誰かのせいで、あるいは自分が持って生まれた才能のせいで「できない」のではなく、自分自身の意思で「やらない」という選択をしているだけですね。

それにも関わらず、まるで自分には責任がないかのように演技している。自分の人生の責任を自分で引き受けようとしない。

人生の主導権を他人に渡しているのです。

そのような人は物理的な檻に入れられていなくとも、入っているのと変わりません。自由な人生を自らの意思で放棄している。

せっかく檻に入れられずに自由に行動できるのに、その自由を自分で制限するなんてもったいないですね。せっかくの自由を思いっきり使ってみると、もっと楽しい生き方ができるはずです。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事