現状に挑戦し既存の枠を突破して、ユーザー起点で新しい価値を創り出す
あらゆる商品はコモディティ化され、激しい競争にさらされています。
新商品やサービスを作っても、それは他社の商品と似ていて消費者からはあまり違いがわからない。結局はちょっとした見た目の違いや価格を元に購入を決めることになる。
その状況を作り出しているのが商品やサービスを企画する側の思考です。
売れる商品を考える時、調査してわかるようなニーズは他の人にも見えています。
みんなが見えている「同じ」課題から出発してロジカル・シンキングすると、誰もがほぼ「同じ」解決策にたどり着きます。
その結果、市場には似たようなものが溢れることになるのです。
企業は自社商品が選ばれず売上減少に苦しみ続け、消費者は似たようなものの中からどれを選ぶのかに苦労します。
その中の一つや二つが消えたところで消費者は気づきません。そこには、その商品『だけ』にしかない「代替不可能性」がないのです。
代替可能な商品はたとえ「ニーズ」がどれほどあっても、「同じ」ものにあふれた成熟市場では積極的に選ばれることはありません。
他の商品とあまり変わらない時点で、価値の低いものになってしまいます。
だからこそ、その商品が積極的に「選ばれる必然」を作り出すことが重要なのです。
そして、「選ばれる必然」を作る手助けになるのが、これまでの枠を突破して新しい価値を生み出す「アート思考」です。